ひなはづチャンネルの楽屋

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中小企業にやさしくしてよ大手さん

素材メーカーの立場であるがゆえに、由来となる原料を使用している食品メーカーとは繋がりがあります。コンビニやスーパーで売られている、例えば温めたらすぐに食べられるような最終商品を作ってるような取引先も中にはあります。

 

当社の営業に大手財閥系の食品グループから、それこそスーパーに売られている食品を「調達できるか?」との問い合わせがあった様子でして、一応取引先に確認とったみたいです。

当社に問い合わせた背景は「供給業者の切り替え」らしいです。衛生面が問題なのか、供給量の問題なのか…。

 

こちらの取引先の回答は「いくらでやらせてもらえるのか?」ということでした。そりゃそうです。儲けることができなければ、やる価値はありません。

 

営業が客先に確認すると、当然ですがメチャクチャ安い単価でした。結果、丁重にお断りをし、取引先にも「あまりにも安いから断った」と伝えた、という流れです。

 

 

今、あらゆるものの価格が上がっています。原油、段ボール、中国依存な食品原料…。

そんな中で、大手流通・コンビニ・スーパーなどは値下げに向かっています。このアンバランスなお金の流れ、誰が一番得をし、誰が損しているのでしょう…。

 

食品業界はHACCP義務化を転換期として、また人口現象を背景として、大手は新工場の建築ラッシュです。衛生面の強化はもちろんのこと、これからの人材不足への対応として、多くの工程を機械化する取り組みを行っているらしいです。

このためか、大手は受けていた受託加工のうち、不採算な事業を切り捨てるような雰囲気が業界で感じられます。委託先が無くなった会社は、他の委託先を探すことになり、業界の中堅以下で棚ボタ需要が生まれると思いきや、、、

中堅以下は大手ほどの製造能力を持っていないため、そのスケールの仕事を受けきれないのが実情でもあり、また、大量生産だからこそ実現できた加工賃は、製造能力の小さい会社では採算が合わないほど安い単価設定です。

 

 

大手のみが我が道を行く。それが今の食品業界に発生しています。

他の業界にもあるのじゃないかな? ピラミッドの上側ばかりに都合の良い条件になっているのって。

 

日本の生産を支えているのは、企業数の大多数を占める中小企業です。この層に不利益が生じないバランスを取ることこそ、経済成長に必要だと思うんですがね。。。