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10年業務やってるリーマンのISO9001講座 ①ISO9001の必要性

数回に渡ってISO9001が何であるのか、認証が必要なのか、どのように運用したらよいのかを、関連業務に10年携わっている私が僭越ながら説明させて頂きます。

今後ISO9001の認証を検討されている方、組織の運営がうまく機能していないと思われている方、ISO9001を理解したい方に記事を見て頂き、少しでも参考にして頂ければ幸いです。

 

まず最初に結論。これまでISO9001を経験してきて思う、ISO9001の認証取得の必要性について言わせて頂くと、、、

組織がうまく機能している(業績が伸びている、人事も良好、顧客からの満足も高い)のであれば、認証取得の必要はありません。ただし、組織の中心が“スーパーマン的”管理者で成り立っているのであれば、次世代に繋ぐ手法としてISO9001を取り入れた方が良いと思います。

組織がうまく機能していない点が一部でもあるならば、ISO9001の手法をぜひ学ぶべきだと思います。

 

ぶっちゃけると、どんな組織にしても取得はしなくても良いと思います。ISO9001の理解が重要であり、その知識を組織の運用に役立てることの方が重要だと思います。

 

1.ISOとは

ISOとは「非政府機関 International Organization for Standardization(国際標準化機構)の略称」とあります。

製造・流通・サービスが国という垣根を越えて往来するようになり、あらゆるものがどの国でも使えるように、標準/基準を揃えておかないと使えない世の中になってきたため、統一ルールを作っておきましょう、ということから発足された世界標準を定める組織が生まれました。それがISOです。

クレジットカードがどの国でも使える、日本で作ったネジが中国の組み立て工場でも使える、海外旅行中のホテルで万が一火事になっても、日本と同じ非常口のマークに向かえば大丈夫etc… 使っているもの見ているもののあらゆるものが世界標準で定められています。

組織がISOに認められた監査機関による審査を受けて「この組織は○○について世界標準の要求を満たしていますよ」という認証を得ると、世界中のどの国でも認証を得たカテゴリは信用できると受け取れます。

※世界に通用する認証は、ISO以外にも産業別やカテゴリ別で様々あります。

 

2.世界標準の重要性

これからの日本は人口減少に向かい、国内の需要が減少していくことが予想されています。近年ではあらゆる産業で多くの企業が販路を求めて世界に進出しています。そんなシーンで三者機関に「この企業は世界標準を満たしている」と認めてもらっていると、「この会社の商品は安心して使える」と評価を貰えるキッカケになります。

また、海外に視野を向けなくても世界に通用すると認知されれば、国内の顧客からも信用を得ることができます。

何でも手に入る世の中になり、さらには需要全体が先細りになっている時代だからこそ、今の日本のような状況にいる組織こそ、信用を得るために世界標準の認証が重要になってくると思います。

 

3.ISO9001とは

先述した通り、世の中には無数に産業やサービスがあるので、それぞれの業界にあった認証があります。ISOは数字の羅列で区別されていまして、例えば…
ISO 14001 (環境マネジメントシステム)
ISO 22000(食品安全マネジメントシステム)
ISO 27001 (情報セキュリティマネジメントシステム
ISO 39001 (道路交通安全マネジメントシステム)

といろいろあります。

ISO9001は【品質マネジメントシステム】という認証になります。

 

「マネジメント」は、「経営」とか「運用」という意味があります。「システム」は仕組みです。

したがって「マネジメントシステム」は、「経営の仕組み」とか「運用の仕組み」と理解すればよいです。

 

つまりISOが監査し認証する○○マネジメントシステムというのは、【○○に関する経営/運用の仕組みが整っているか】ということになります。仕組みがうまく機能していれば、顧客に提供される製品/サービスは良いものができるはず、それを第三者視点で監査/認証しましょう…というわけです。

 

では、「ISO9001:品質マネジメントシステム」は何かというと、そのままどストレートに受け取ると、「製品の品質に関する経営/運用の仕組み」についての認証ということになりますが、、、

それは正解でもありますが、最近この解釈が正しくないと言われてきています。

 

近年では「企業品質マネジメントシステム」と解釈する方向に向かってきています。

何か商品を売ったりサービスを提供したりする企業なら、顧客に品質が良いものを提供することは当たり前です。

その当たり前のことができていないのは、データの改ざん、製品への異物混入、廃棄すべきものの流用などのニュースを見るとわかるように、できていない企業が中にはあるものです。

 

顧客満足を得ることを目的とした体制になっているか(安心/安全/品質の向上)

・製品/サービスの向上や組織の改善を続ける体制になっているか(PDCA

この2点が伴っていて初めて、企業の品質が保たれていると言えます。

 

そうです。企業にとって、顧客が満足するに商品やサービスを提供し収益を上げることや、事業を大きくしたり/製品品質を高めたり/従業員の給料をUPさせたりと、改善に努めたりすることは当たり前のことです。

当たり前のことをわざわざ第三者に金を払って認証してもらう必要がありますか?

普通に考えるとムダです。なので最初に【どんな組織にしても取得はしなくても良い】と書いたわけです。

 

それでも世の中には、成長が足踏みしている企業があります。中には不正を行い顧客を裏切るようなことをする企業もあります。

今だからこそ、当たり前のことって何なのかをよく理解することが重要=ISO9001を理解することが必要だと私は感じています。

 

次回以降は、どのようにすれば企業品質を向上させるシステムを構築できるのかを、私の経験を交えながら説明していこうと思っています。

正直、勤め先が構築しきれてないので、反面教師的な役割になっていきます。スミマセン。トホホ…